大始祖シャビルセンテが創造した世界フィルエイス
この世界には大始祖が定めた、偉大で愚かな掟が一つあった

「世界の期限は百年。百年に一度、世界の秩序を紡がなくてはいけない」

大始祖の子の血を受け継ぐ二つの民族、風の民バニシオンと歌の民ホリヴィオン
この二つの民族から各一名、”紡ぎ人”を選出する
紡ぎ人はある晩、「夢」を見る
その「夢」では紡ぎ人のパートナーと共にある場所で儀式を行う自らの姿が映される
紡ぎ人は「夢」で見たとおりの儀式を行わなければならない
シャビルセンテの骨から作られた「調和の天秤」を囲み、唄を歌い、舞い踊る
その儀式の中でシャビルセンテは”新世界”より再びフィルエイスを訪れ、世界に秩序を与える

シャビルセンテと紡ぎ人により、再び紡がれた世界
その後の百年のうちでシャビルセンテでさえ予測せぬ天変地異や戦乱が起きとも世界が滅びることはない
そう、世界は―――

だがシャビルセンテはその掟を望んではいなかった
愚かに過ぎない可愛そうな掟、それはシャビルセンテの力不足が原因だった

だから、彼は世界に一つ、自らの”涙”を溢した
その”涙”がいつの日か、世界の掟を改めてくれるように

そして世界は、そのときを迎えようとしていた

世界が目覚める

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